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会長挨拶

私立大学環境保全協議会
第20代会長
飛田 満

第39回総会において、松本道明前会長の後を受けて、本協議会第20代会長に選任されました。これまでの活動を継承しつつ、本協議会の更なる発展のために尽力して参りたいと存じますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

さて、本協議会は1985年に「私立大学環境対策協議会」として発足しましたが、当初はもっぱら大学の教育・研究活動にともなって発生する廃棄物の回収及び処理業務に携わる教職員の情報交換と処理技術の向上を目的としていました。その後、地球環境の保全に対する大学の社会的責任が自覚され、教育・研究活動による環境負荷の低減を目的とした大学における環境マネジメントシステムの構築、学内組織及び施設・設備の管理・運営の円滑化、教職員・学生に向けた環境・安全教育の実施、さらには広く地球環境問題の解決までも視野に入れた取り組みを積極的に推進することをめざして、1999年に「私立大学環境保全協議会」と改名し、現在に至っております。

設立から40年周年を迎える本協議会では、現在、年2回の研修研究会を活動の柱として、ウィズ&ポストコロナと大学教育、カーボンニュートラル、省エネルギー、自律的化学物質管理、BCP(緊急事態時の事業継続計画)、SDGs(持続可能な開発目標)など、会員の皆様の関心が高そうなテーマでの講演会と、「教育と連携」「化学物質」「施設・設備」の3コースに分かれての比較的少人数でのグループ討議を中心にプログラムを組み、さらに会場校のキャンパス見学会、会員相互の情報交換会、賛助会員のデモ展示などを行っています。その他、「会誌」や「私大環協ニュース」の発行、リニューアルしたホームページやメールニュースにおいても様々な情報を発信するとともに、毎年展示会に出展し、パネルやパンフレットにより本協議会の活動を紹介しています。

この度、会長職を拝命するにあたり以下の課題に、とくに意識して取り組みたいと思っています。第一に、現在本協議会「正会員」として登録していただいている理工系、医歯薬系、環境系の大学はもちろん、さらに人文社会系、情報系の大学や、分野を問わず多くの大学に会員になっていただきたいと考えます。第二に、現在本協議会「賛助会員」として登録していただいている事業者様の意見に耳を傾け、会員メリットを感じられるような企画を検討していきたいと考えます。第三に、地域や市民との連携をこれまで以上に活発化して、コロナ禍の3年間で後退した実地開催を復活し、また同時にオンライン開催も併用しながら、大学の資源や人材を地域活性化や地方創生に活かす試みも探りたいと考えます。

これからも、そしてこれまで以上に、会員相互の情報交換と交流を促進し、環境に配慮したエコキャンパスづくり、環境教育の充実と環境人材の育成、省エネルギーの推進と再生可能エネルギーの導入、廃棄物の適正処理とリサイクルの推進、大学の安全衛生や職場環境の改善など、枚挙にいとまがないですが、大学における教育・研究活動を通じて、また国や自治体、企業や市民など、様々なステークホルダーとも連携・協力しながら、持続可能な社会の実現と地球環境問題の解決に向けて、知識と技術を共有し、理論と実践を融合させながら、その成果を積極的に社会に還元していきたいと考えます。本協議会がそのハブとなれるように、会員の皆様のご協力とご参画を今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

(目白大学社会学部 教授)